『あした咲く蕾』
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あした咲く蕾 著者:朱川 湊人 |
7つの短編物語集です。
朱川さんらしい、昭和のノスタルジックな雰囲気に、
主人公が遠い記憶を思い起こしながら語る、おぼろげな雰囲気が、
さらにアンニュイなヴェールをかけている様です。
あした咲く蕾/雨つぶ通信/カンカン軒怪異譚/空のひと/虹とのら犬/湯呑の月/花、散ったあと
どの作品も、それぞれに良かったですが、「カンカン軒怪異譚」「虹とのら犬」「花、散ったあと」などは印象に残りました。
いつもの朱川さんの不思議物語の要素は少し薄めで、
不思議は不思議なのだけれど、どこか、「あるかもしれない」と思わせてくれるような、
そんな奇跡のようなものばかりでしたので、すっと馴染んできました。
それよりもハートフルな印象の方が強かったです。
「湯呑みの月」のおばちゃま、はじまりはすごくいい雰囲気だったんだけど、
途中から、なんだかとても陳腐になった気がして、残念。
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