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号泣する準備はできていた

号泣する準備はできていた 号泣する準備はできていた

著者:江國 香織
販売元:新潮社
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少し変わったタイトルですよね。
確かにそこにあったものを、失ってしまった女性たちが出てくる12の短編集です。
そこなわれていくことを、受け止める女性達、
だから、どこか切なかったです。
でも、甘んじて悲しみを受けいれているような、逃げないという強さも感じます。

あまり感情移入はできなかったけれど、江國さんが描く女性像は、
こういう「強さ」を持った人なのかな。

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みじかい命を抱きしめて

みじかい命を抱きしめて みじかい命を抱きしめて

著者:ロリー・へギ
販売元:扶桑社
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日本でもドキュメンタリー番組が放送されたので、
アシュリーちゃんの存在は知っていました。

難病というのは、患者が少ないせいで、人に広く知られず、理解されないことが多い。
アシュリーちゃんの病気は「プロジェリア」と言って、
人の何倍ものスピードで年をとってしまう病気。
彼女はまだ12歳でありながら、体は80歳くらいなのです。

今回の本は、アシュリーちゃんの母、ロリーさんの半生を綴ったもの。
ロリーさんにとって、アシュリーちゃんの存在の意義を改めて感じさせるものでした。

ロリーさんは、破天荒な人生を送ってきました。
家出をし、17歳で出産し、結婚、離婚、
そしてドラッグ漬けのボロボロな日々・・・。
そんな人生からの救世主として神様からつかわされたのが、アシュリーだといいます。

確かにその寛容さは神々しいものがあります。

常に前向きであり、明るく、悲嘆することなく、今を楽しく生きる。
そのオーラが、周りの人間に元気を与える。

人は、限られた人生だからこそ、懸命に生きなければならない。

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ひまわりのかっちゃん

ひまわりのかっちゃん ひまわりのかっちゃん

著者:西川 つかさ
販売元:講談社
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自叙伝です。
現在は、脚本家として、また漫画や小説などをジャンルを問わず執筆されています。

小学校五年生の時に引越しをして、転校先で知り合った一人の先生によって、
人生が大きく変わっていきます。
それまでかっちゃんは、特殊学級のひまわり学級にいました。
算数や、読み書きもよく分からなかったし、運動も苦手だったからです。

でも、森田先生に出会って、ちょっとした「コツ」を教えてもらいます。
それは、人生を変えるくらいの、ちょっとした「コツ」でした。

低学年の頃のエピソードには、本人が感じていたことが、ありのまま書かれていて、
そのピュアなものの見方に、改めて新しい発見をした思いでした。

最初、母親の態度が酷いと思っていましたが、かっちゃんの卒業式の場面では、
母親の愛情の深さ、誰よりも心配し、誰よりも励まし応援していたことが分かりましたし、
それまでの様々な出来事を思い出し、胸がいっぱいになりました。

はんかくさい(「とろい」とか「のろい」の意味)と言われ続けたかっちゃんだからこそ、
生徒の指導に自信がなく模索していた頃の先生だったからこそ・・・
弱い立場にたったことのある人ほど、
誰よりも強くそして優しくもなれるのではないでしょうか。

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走れ、セナ!

走れ、セナ! 走れ、セナ!

著者:香坂 直
販売元:講談社
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香坂直さんのデビュー作。
前回読んだ『トモ、ぼくは元気です』がなかなか良かったので、
続いて読んでみました。

こちらもなかなか良かったです。
この方の作品、「いい仲間」が登場するので、ジンときます。
主人公以外の脇の人間達のキャラがいいんですよ。

今回では、おかまみたいなきんきん声を出すオカマッチのキャラが良かったなー。
頼りなくて、いっつもどきどき顔してるドキリンコ先生とか、
氷の女王のような冷たいオーラの、インチョーとか。

一人一人の個性が目立ってて、どんな子にも、絶対いいところってあるなって、
関わりあうことで発見できる。
小学校ってそういうのを見つける場所だったな。

重松清さんの『小学五年生』に続き、
偶然このお話も主人公が小学五年生でした。
この頃はいろんなことを学ぶんですね。

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小学五年生

小学五年生 小学五年生

著者:重松 清
販売元:文藝春秋
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小学五年生の少年を主人公にした、17の短編集。
短いお話の中に、成長期の少年の心の機微がぎゅっと詰まっています。

四年生までには無かった心の動きにとまどいながら、
少年はどきどきしたり、もやもやしたり・・・
誰しも少しずつそうやって大人になっていったんだなって、思いました。
ただ無邪気なだけの純真な子供から、少しずついろんな感情を持っていく。

少し大人の事情や会話が分かるようになったり、
女の子を意識したり、人間関係がちょっとずつ複雑になっていったり。

うるっとくる話から、微笑ましくって笑える話まで、
少年のいろいろが楽しめます。

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トモ、ぼくは元気です

トモ、ぼくは元気です トモ、ぼくは元気です

著者:香坂 直
販売元:講談社
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小学校六年生の僕は、「家をむちゃくちゃにした」という罪で、
夏休みを祖父母の家で暮らすことになる。

そこは、浪速の商店街、関西弁がぽんぽん行きかう未知の世界。
ブレスせず一気にしゃべる、個性派ぞろいの人たちに圧倒されながらも、次第に心打ち解けていく。

浪速の商店街の人々、笑えます。
でも、面白いだけじゃない、
笑って、泣いて、怒って、・・・心に届くものたくさんありました。

兄弟(姉妹)って、否が応でも深い情でつながってるから、
傷つけることもあるけど、やっぱり大好きで、
ほかに傷つける者があったら、必死で守ろうとする。

でも、肩に力をいれて、自分だけが頑張らなくても、
人と人はつながって生きてるんだからって、
助けてくれる手が近くにたくさんあるはず。

そう思えたら、力強いし、心の緊張がとけて楽になれるよね。

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