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夕子ちゃんの近道

夕子ちゃんの近道 夕子ちゃんの近道

著者:長嶋 有
販売元:新潮社
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フラココ屋という、アンティーク屋さんを囲む人々の話が、短編連作の形になっています。
骨董品屋さんにかかわる人の時間の流れって、どこか世間からずれてる気がする。
だから、人生の中で少し休憩したいときや、
つらい時、一時休むことが出来る、そんな場所になってる。

川上弘美さんの『古道具 中野商店』とも、同じような雰囲気を感じました。

フラココ屋という古道具店で、ゆるく束ねられている人々が、
付かず離れずの関係の中で、それでも、それぞれが一歩ずつ踏み出していく。
そんな、出発前のひとときを描いたような作品です。
静かで淡い時間が流れています。

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停電の夜に

停電の夜に (新潮文庫) 停電の夜に (新潮文庫)

著者:ジュンパ ラヒリ
販売元:新潮社
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インド系文学というらしいです。
あまり馴染みのない分類の本なので、民族性についての部分は、
リアルに想像しにくいところもありましたが、
テーマは、夫婦の関係についてなので、その点では思いをめぐらせることができました。

何らかの意味で、アメリカとインドの狭間に身を置いた人々の、
悲劇や喜劇を描いた短編集ですが、
視点も様々だし、アメリカにもインドにも偏っていなくて、
自由自在に物語が作られていています。

やはり、一番面白かったのは、表題作の「停電の夜に」です。
最後のオチが、えぐい。

後、コメディーのようなものから、切ないのや、ちょっといい話まで、
種々取り揃っています。

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押入れのちよ

押入れのちよ 押入れのちよ

著者:荻原 浩
販売元:新潮社
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本当にいろんなジャンルを書いている人だなぁ、と思います。
今度は、ホラーです。
ホラーと言っても、純然なホラー小説ではなく、
「怖いのに、切ない。笑えるけど、哀しい」という、9つの物語でした。

私の中では、怖面白いという印象ですね。
「殺意のレシピ」や「予期せぬ訪問者」なんて、もう滑稽でした。
ぞーっとするものもありましたが、ホラーが苦手な人でも読めると思います。

標題作の「押入れのちよ」なんて、かわいいって思えるくらい。
「介護の鬼」も有り得ない!って思いながら、
なかなかインパクトの強い、あったら怖い話でした。

こういう本なら、いくらでも読めそう。

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