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Presents

Presents Presents

著者:角田 光代,松尾 たいこ
販売元:双葉社
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女性が一生のうちにもらうもの、それをテーマにした12のお話。

挿絵を描かれた松尾たいこさんのあとがきを読むと、
この本が、1年をかけて、一つ一つのお話を積み上げてできたものだとわかる。
毎月、一つずつ、お話のテーマが送られてき、そのテーマをイメージして、絵を描いたそうだ。
その送られてくるテーマが、松尾さんには、プレゼントであり、
その絵を受け取る角田さんには、それがプレゼントの様だったと、お互いがおっしゃる。

そしてそうやって出来た本は、私たちにプレゼントとして、送り出されてきた。
だから、おくりもののこの本は、とてももらった人の心をあたかかくしてくれる。

読んだ後に、今までの自分の人生の中で、たくさんのものをくれた人たち、
周りにいるすべての人に、感謝したい気持ちになる。

人は、贈るより、贈られる方が常に多いんじゃないかと角田さんも言う。
毎日毎日、そうやっていろんな人に、何かをもらい、
(それは優しさだったり、ちょっとした言葉だったり、勇気だったり、元気だったり・・・)、
そうやって生きてるんだなって。

だから、自分も誰かに何かを贈りたいな、そんな風に生きて生きたいなって、思いました。

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コールドゲーム

コールドゲーム (新潮文庫) コールドゲーム (新潮文庫)

著者:荻原 浩
販売元:新潮社
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荻原さんの作品を読むのはこれで5作目なのですけど、
どれもハズレがありません。今回の『コールドゲーム』も「噂」の様な、
展開のオモシロさがありました。

かつての同級生のイジメの報復か?次々にクラスメートに怪事件が起こる。

ゾンビの様にしのびよる、トロ吉の影が怖かったので、恐怖小説と言っていいかもしれません。
その影におびえながらも、コールドゲームにはさせないと、
トロ吉の正体をおいつめていく展開は、どきどきでした。
最後のシーンは、常軌を逸した怖さがありました。

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ぼっけえ、きょうてえ

ぼっけえ、きょうてえ ぼっけえ、きょうてえ

著者:岩井 志麻子
販売元:角川書店
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第13回 山本周五郎賞、第6回 ホラー小説大賞受賞作品。
意外と、短編なのですね。
でも、短編なのに、怖くて、すごい。さすが受賞作品です。

表題の「ぼっけえ、きょうてえ」はもちろんのこと、
他の3つの短編も、ぞっとする怖さがありました。

すべて岡山県が舞台になっていて、土俗的要素の強いリアルな恐怖作品です。

「ぼっけえ、きょうてえ」は、すごく良かったのですけど、
最後の最後が、ちょっとやりすぎ(?)て、滑稽に思えてしまったのが、残念でした。

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アサッテの人

アサッテの人 アサッテの人

著者:諏訪 哲史
販売元:講談社
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第137回 芥川賞、第50回群像新人文学賞、ダブル受賞作品ということで読んでみました。
一風変わった作品です。

「凡庸から身をかわして、どこかまったく別の無重力の場所に憩うこと」
つまり本中の言葉でいうところの、「アサッテ」的感覚を持つの叔父の紹介が、この小説の内容だ。

叔父の日記を引用しながら、様々なエピソードをもって、
叔父の人となりを披露していくのだが、
これがまた突飛というか、それでいて、その言動の意味が分からなくもないという・・・。

そんな叔父が見つけた、自分以外の「アサッテ」男、
このエレベーター内のエピソードが面白かったです。
人知れず行われる「アサッテ」的行動。

でも、そんな感覚をもつ、まだ見ぬ「アサッテ」の人が、
この世には沢山いるような気がします。

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メタボラ

メタボラ メタボラ

著者:桐野 夏生
販売元:朝日新聞社
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桐野さんの作品は、『魂萌え』に続いて、これが2冊目。
全く違う内容だけど、でも、人生に翻弄されるというか、
大きな波に、自分の意志とは関係なく、流されていく人々を描いている様な気がします。
『魂萌え』の時もそうだったけど、どのキャラクターにも、共感できないのに、
それでいて、物語がどう展開していくのかと、のめり込んで読んでしまう。
そんな面白さがあります。

この作品は、600ページ弱あって、かなり読み応えがあります。
記憶喪失から始まる人生の旅、その終着がどこへ向かうのか、
内容からいっても、映画になりそうな作品です。

この作品は沖縄が舞台なのですけど、
宮古島出身の天真爛漫な青年(昭光)のキャラが、方言とともにとてもいいです。

記憶喪失のまま暗中模索で進む前半は、少し読むのに時間がかかりましたが、
過去の人生が明らかになってくる後半からは、引き込まれて一気に読めました。
そして最後の「ズミズミ、上等」。
この昭光の言葉が作品の全てを物語っているようで、自然と笑みが浮かびました。

※結局「メタボラ」の意味は分からなかったのですが・・・
調べたら、「メタボリズム」からの造語らしくて、
「メタボリズム」っていうのは、「新陳代謝」にちなんで命名された、
1960年代に展開された建築運動のことらしいです。

古い自分を捨て、新しい自分になっていくという小説の内容から、
このタイトルになったのでしょうかね。

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