名もなき毒
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名もなき毒 著者:宮部 みゆき |
「誰か」の続編です。
人間の中の「名もなき毒」が外に向かって吐き出される時、
それは事件となって、平穏に生きる人々にふいに襲いかかる。
毒の被害に遭う人、毒に自ら蝕まれる人、どちらも不幸だけど、
孤独に耐えながら、もだえ苦しむ「毒に蝕まれる人」の方が気にかかる。
救いがなく、暗く長いトンネルが続くようなものだから。
生きていくということは、常にこのような、人間の中の「名もなき毒」にさらされているようなもの。
それから、目をそらすことも、完全に避けて通ることも出来ない。
人間が集まる社会の中に、そのあちこちに、存在しているのだから。
名のある毒より、それが一層怖いのだと、そう言ってる気がします。
昔読んだ、宮部さんの「怪~あやし~」を思い出しました。
内容は違うのだけれど、人間の中の黒い部分が、得体の知れないものとなって現われるというところに
共通点がある気がしました。
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