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春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る―

春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る (新潮文庫) 春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る (新潮文庫)

著者:宇江佐 真理
販売元:新潮社
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読後、私の中にも春風吹きました。そんな爽やかな本です。

真面目一徹、実直だけが取り柄の五郎太。
最初は何だかパッとしなくて、その控えめな性格も悪くいえば消極的で、
立身出世の野望もあるのやら無いのやらという感じでしたが、あることから、変わり始めます。
案外、こういうことは男も女も今も昔も変わらないのかも。

でも、きっかけはどうであれ、やり遂げること、志を高くもつこと、常に努力する事、
そういうコツコツとした継続が自然と結果を生み出すものなのですね。

またちゃんと見い出してくれる人もいる訳です。

どんなことも不可能はない、為せば成る、といった夢を与えてくれます。

人生捨てたもんじゃないんです。

ふてくされていては何も変わらないし、努力だけで何とかなるほど人生甘くないけど、
諦めないで頑張っていれば、自然と道が開けてくる。

本の中で、「世の中なんてそんなものよ。願っても叶えられないこともあれば、何の苦もなく手に入る時だってあるんだから」ということも出てきますが、

たなぼたは、そのままありがたくうけとって、そこは柔軟に。
努力だけは惜しまずに精進していきたいな、なんて前向きに考えられる本でした。

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容疑者Xの献身

容疑者Xの献身 容疑者Xの献身

著者:東野 圭吾
販売元:文藝春秋
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映画化もされ、その宣伝で興味をもったので、原作を読んでみました。

映画の宣伝の煽りか、本の帯文(『これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。 』)の煽りで期待しすぎたのか・・・

面白くなかったわけではないのですが、
読んでいくうちに、推理小説不得意な私でも、自然とトリックが分かってきたから、
最後のびっくりもなかったし、

その「純愛」にもイマイチ感動しなかったし・・・で。

期待せずに読んだらきっと、また違った感想だったのかもしれませんが・・・、

話題作故に、こんな辛口な感想になってしまいました。

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少しだけ欠けた月(季節風・秋)

少しだけ欠けた月―季節風 秋 少しだけ欠けた月―季節風 秋

著者:重松 清
販売元:文藝春秋
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シリーズものなのですね。発刊は四季それぞれ3月、6月、9月、12月を予定されていて、
ちょうどその季節にあった内容の12の短編が入っています。

私が読んだのは「秋」で、木枯らしがピューっと吹く様な、
少し寂しくって、切ない印象を受けました。

決してすべてが、切ないお話ばかりではなかったのですが、
(ジーンとくるものも、元気が出るものも、懐かしいものも、頑張れ!とか頑張ろう!とか、
いろいろあるんですけど)、秋の風景にのせると、どうしても、しみじみとなるんですね。
それが、秋らしくていいんですけど。

重松さんらしい、家族をテーマにした作品が多く、「キンモクセイ」「風速四十米」など、
親の老いについて書かれた作品も印象に残りました。

既刊本の『ツバメ記念日』季節風 春や、『僕たちのミシシッピ・リバー』季節風 夏も、
今すぐ読みたいですが、これはやはり、その季節季節に読む方が良さそうだと思いますので、
次に出る『サンタ・エクスプレス』 季節風 冬を楽しみに待ちたいと思います。

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ヴィヴァーチェ(紅色のエイ)

ヴィヴァーチェ  紅色のエイ (銀のさじ) ヴィヴァーチェ 紅色のエイ (銀のさじ)

著者:あさの あつこ
販売元:角川グループパブリッシング
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近未来の地球が舞台ですが、何だか今の格差社会がもっともっと進んだ様な社会す。
灰汁色の霧に覆われる最下層地区の貧しい暮らしをしているヤンとその親友ゴドは、
いつか、ロケットで宇宙に出ようという夢を持つ・・・・

未来は未知。
何がおこるかわからないから、あきらめない。
ヤンはそう思っています。

なんだか、え?え?という間に最後は話が展開していきますが、
これが、いわゆる、未来は未知ということで・・・。
ファンタジーだから、細かいことはさておき・・・なのでしょうか。

と思っていたら、どうやら、これは第1弾で、続きが出る様ですね。なるほど。
物語が一気に展開して、さぁ、これからどうなる!?ってところで終わっているので、納得しました。
まだまだ序章の段階なのでしょうね。それならやはり、まだ先を読みたいです。

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天国で君に逢えたら

天国で君に逢えたら (新潮文庫) 天国で君に逢えたら (新潮文庫)

著者:飯島 夏樹
販売元:新潮社
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これは、先日読んだ『ガンに生かされて』の著者、飯島夏樹さんの初の小説です。
同じタイトルで映画にもなっていたので、てっきりドキュメンタリーかと思っていましたら、
こちらは全くの小説でした。

ただ、ご自身のことや体験されたことも多分に投影されている様でした。

ある精神科医が病院内で、ガン患者の心の叫びを手紙におこす「手紙屋Heaven」をやっていく中で
出会う人々の話なのですが、
ドキュメンタリー本の『ガンに生かされて』の時にも感じましたが、
この方は、本当に根っから明るいユーモアのある方なのだなと思いました。
ご自身もガンで闘病中なのだから、もう少し暗い影のさした本になりそうなものなのに、
明るさがにじみ出ているといった感じ。

ただ、ドキュメンタリーの本を読んだ後だったので、やはりそちらの方が衝撃が大きく、
小説の方は少し軽く感じてしまいました。

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