リピート

リピート (文春文庫 い 66-2) Book リピート (文春文庫 い 66-2)

著者:乾 くるみ
販売元:文藝春秋
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10ヶ月前に遡って、人生をやり直すことができます。
そんな時間旅行に行きませんか?という誘いから始まる。

そうやって、人生をやり直す(=リピート)時間旅行に参加した10人のメンバー達だが、
リピート先の世界で、一人、また一人と怪死を遂げる。

SF要素あり、ミステリー要素あり、恋愛要素ありのあわせ技を見せてくれました。

前回読んだ「イニシエーション・ラブ」でも大技を繰り広げてくれましたが、
この乾さんは、いつも何かしら仕掛けてくれるので、読む楽しみがありますね。

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イニシエーション・ラブ

イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1) イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1)

著者:乾 くるみ
販売元:文藝春秋
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あ~あ、すっかりダマされましたよ。
「乾くるみさんって、推理小説家なんだー。
それなのに、今回は、おもいっきりの恋愛小説??」
なーんて思っていましたが、そんな訳ないんですよね。

これが、推理小説家が書く恋愛小説!なのですね、納得。

そんなトリックが仕掛けられているなんて、露とも知らなかったです。

ほんとに、最後の最後に。「え・・・?」みたいな。
最後まで読んでから、はてなマークが沢山飛びましたよ。

何となくところどころに、違和感はあったんです。
でも、小説の内容自体を楽しんでいたので、
細部の論理的矛盾なんて、すっと通り過ごしていたし、
あまり、気にしていませんでした。
もちろん、そこにはミスリードが仕組まれているんですけどね。

推理なんてとても苦手なジャンル。
結局、詳しく解説してくれているサイトさんて、種明かしをしてもらい、
ようやく、なーるほど。
物語が、全く違うものになりました。うまいです。

物語の内容自体は、いたってシンプルですけど、
いたるところにしかけられたトリックが巧妙です。

謎解きが得意な方はピンとくるのかもしれませんけど、
私にはこういう仕掛けは、難し過ぎましたー。

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麦ふみクーツェ

麦ふみクーツェ (新潮文庫) 麦ふみクーツェ (新潮文庫)

著者:いしい しんじ
販売元:新潮社
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いしいしんじさんの物語の世界は、
やっぱり独特だなぁ~。

今回は長編で、物語がしっかりそこで出来上がっている感じ。

気の荒い船乗りが行き交う、小さな田舎の港町、
カスタネットを広げた様な形の都会の町、
大きな女の人ばかりの、寒村。

それらはどこかにありそうで、
でも、きっと、無いんだろうな。
いしいさんの空想の世界なんだろうな。

とてもリアルなのに、
空からねずみが降ってきたり、
ねずみの楽園の話とか、海から恐竜とか・・・
そういう事柄がうまく織り交ぜてある。

物語のどの要素も、どこか人と違うものばかりで、
まず、主人公は、バカでかい少年だし、
父親は、数学狂いで、変な実験ばかりしているし、
おじいちゃんは、偏屈で、音楽そのものみたいな人だし、

盲目のボクサーや、みどり色という全色盲少女や・・・もうどれをとっても、
ちょっと目立つ存在の人ばかり。

一番は、僕の中から聞こえる「とん、たたん とん」というクーツェの麦ふみの音。

この本って、自分探しの旅なのかなって思います。
人と違った自分に戸惑いながら、こんなものかと生きてきた少年が、
自分のルーツを知ったとき、
初めて、自分を受け入れて、これからの生き方をしっかりとつかむ、みたいな。

何か、ふざけている様で、とても深い物語だったような気がする。

この世の「音」についても、深い考察がなされていると思うし。
物語全体に音があり、音楽が流れ、合奏する喜びに満たされている気がします。

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心にナイフをしのばせて

心にナイフをしのばせて 心にナイフをしのばせて

著者:奥野 修司
販売元:文藝春秋
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ちょうど「模倣犯」を読んだ後だったので、
事件のルポのことや、被害者の遺族のその後の人生に及ぼす影響等、
内容がかぶるものがあった。
ただ、こちらの『心にナイフをしのばせて』は、現実の事件のルポである。
1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の、その28年前にも、
15歳の少年が、同級生の首を切断して殺害したという事件があったのだそうだ。

加害者の少年については、人権保護のため、直接の取材は出来ないので、
遺族側からの取材によって得られた情報で構成されている。
そこには、本当の被害者の姿があった。
本当に守られるべきものは、加害者の人権ではなく、被害者の遺族達だと思う。

事件の全貌は分かってきたものの、「なぜ?」という事件の動機などが、やはり明確ではない。
30年余りたっても、一度の謝罪もないその精神構造はどうなっているのか。
しかも、弁護士になっているというのだから驚きだ。
少年の犯罪は、前歴となっても、前科にはならないので、
少年院を出た後、彼は新しい人生をスタートさせていたのだ。
そして、裕福な暮らしが出来るようになっているにもかかわらず、慰謝料も払おうとしない。
遺族が、謝罪を要求して、たまらず連絡をとったくだりでは、
「(お金は)少しなら貸してやるから、実印と印鑑証明を用意してくれ」
等と言い出したのだから、仰天してしまった。
どの口がそんなことを言えるのか、もう理解不能だ。寒気がした。
そんな人が、一般社会の中で普通に日常生活を送っているのだから、恐ろしい。
加害者の人生はリセットされるのに、遺族の苦しみは永遠に続くなんて、
理不尽だし、不平等すぎる。

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ひとり日和

ひとり日和 ひとり日和

著者:青山 七恵
販売元:河出書房新社
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川上弘美さんとダブってしまいました。キャラの設定でしょうか。
20歳の知寿(ちず)の会話を聞いていると、川上さんの作品に出てくるような、
飄々と人生の波に流されながら生きている人みたい。
恋人との別れとか、恋愛の始まりとか、何かの決断を自分でしないで、
人生が流れていく人。すごく自然体で、良くも悪くも、少し憧れる。

「若いわねぇ」と嬉しそうに言うお店のおばさんに、
「ええ、若いんです」と平然と答えたり、
「生きてる意味がない気がする」なんて思ったりもする。
20歳には20歳の、悩みってあったんだなぁって、
過ぎてしまえば、「若いだけで素晴らしい」なんて今の自分は思ってしまうけど。

その20歳の知寿と、71歳の吟子さんの、共同生活の四季折々。
20歳の若い女の子と、おばあさんの吟子さん、
共通点なんてないこの二人の生活と会話が、案外普通に流れていくんですね。
普通にお互いの恋愛話をしたり、慰めたり、慰められたり。
若さを感じたり、年の功を感じたり、すごく普通に。

こういう年齢の差を感じさせない話の流れも、
川上さんの「センセイの鞄」なんかを思いださせるし、
「小さいころから、わたしは手くせが悪かった。」っていう、
唐突なこんな文章も、面白いなって思った。
ちょっとひねくれた主人公とか、毒気があってピリっとした作品でした。

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コールドゲーム

コールドゲーム (新潮文庫) コールドゲーム (新潮文庫)

著者:荻原 浩
販売元:新潮社
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荻原さんの作品を読むのはこれで5作目なのですけど、
どれもハズレがありません。今回の『コールドゲーム』も「噂」の様な、
展開のオモシロさがありました。

かつての同級生のイジメの報復か?次々にクラスメートに怪事件が起こる。

ゾンビの様にしのびよる、トロ吉の影が怖かったので、恐怖小説と言っていいかもしれません。
その影におびえながらも、コールドゲームにはさせないと、
トロ吉の正体をおいつめていく展開は、どきどきでした。
最後のシーンは、常軌を逸した怖さがありました。

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ぼっけえ、きょうてえ

ぼっけえ、きょうてえ ぼっけえ、きょうてえ

著者:岩井 志麻子
販売元:角川書店
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第13回 山本周五郎賞、第6回 ホラー小説大賞受賞作品。
意外と、短編なのですね。
でも、短編なのに、怖くて、すごい。さすが受賞作品です。

表題の「ぼっけえ、きょうてえ」はもちろんのこと、
他の3つの短編も、ぞっとする怖さがありました。

すべて岡山県が舞台になっていて、土俗的要素の強いリアルな恐怖作品です。

「ぼっけえ、きょうてえ」は、すごく良かったのですけど、
最後の最後が、ちょっとやりすぎ(?)て、滑稽に思えてしまったのが、残念でした。

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押入れのちよ

押入れのちよ 押入れのちよ

著者:荻原 浩
販売元:新潮社
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本当にいろんなジャンルを書いている人だなぁ、と思います。
今度は、ホラーです。
ホラーと言っても、純然なホラー小説ではなく、
「怖いのに、切ない。笑えるけど、哀しい」という、9つの物語でした。

私の中では、怖面白いという印象ですね。
「殺意のレシピ」や「予期せぬ訪問者」なんて、もう滑稽でした。
ぞーっとするものもありましたが、ホラーが苦手な人でも読めると思います。

標題作の「押入れのちよ」なんて、かわいいって思えるくらい。
「介護の鬼」も有り得ない!って思いながら、
なかなかインパクトの強い、あったら怖い話でした。

こういう本なら、いくらでも読めそう。

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号泣する準備はできていた

号泣する準備はできていた 号泣する準備はできていた

著者:江國 香織
販売元:新潮社
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少し変わったタイトルですよね。
確かにそこにあったものを、失ってしまった女性たちが出てくる12の短編集です。
そこなわれていくことを、受け止める女性達、
だから、どこか切なかったです。
でも、甘んじて悲しみを受けいれているような、逃げないという強さも感じます。

あまり感情移入はできなかったけれど、江國さんが描く女性像は、
こういう「強さ」を持った人なのかな。

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闇の守り人

闇の守り人 闇の守り人

著者:上橋 菜穂子,二木 真希子
販売元:偕成社
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守り人シリーズ2。
まだ「神の守り人」と「精霊の守り人」しか読んだことがないけれど、
私はその中でこれが一番好き。
「精霊の守り人」読んだのに、感想書き忘れてる!(あ~もう記憶が・・・)
幼いチャグムを助ける話でしたね。
人を守ることに初めて幸せを見出したのでしたっけ。

今回は、闇の守り人。
守り人シリーズは、どこか切ないですね。ずっと心の闇が付きまとうから。
運命に翻弄される人たちを描いているからだけど。
今回の作品は、今まで読んだ中で、一番暗いイメージだけど、
バルサの養父ジグロと、バルサの魂が深くぶつかり合う、
悲しみも憎しみも愛情も・・・。
それが浄化されるとき、ふと自分も救われた気がしました。

シリーズものだけど、一作ずつ完結しているので、いつもすっきり感はあるのですが、
今回はすっきり感ぷらす、幸福というか安堵感みないなのがあって、
今回は更に良かったです。

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噂

著者:荻原 浩
販売元:新潮社
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荻原浩さんの作品で初めて読んだのが『明日の記憶』で、
若年性アルツハイマーに侵されてしまう夫婦の話だった。
その次に読んだのが『四度目の氷河期』で、全く違う作風だなと感じた。
更に今回読んだ『噂』は刑事モノというか、ミステリーなので、
本当に、いろんな顔を持つ作家さんだと思う。
それでいて、それぞれのジャンルでそれぞれによく出来てるのだから、尚すごいと思う。

今回のお話は、タイトルの「噂」からして、もっと軽いものを想像していた。
けれど、何の何の、じっくり読ませてくれる、深くて怖くて、おもしろい作品だった。

女子高生の「噂」から転じていくのだけれど、
レインマンという都市伝説という設定も面白かったし、
その仕掛けと真相も巧みだった。

犯人を探り当てていく、小暮と名島のコンビも絶妙で良かった。
警察組織や捜査のことも、結構細かくリアルに書いてあったから、
一緒に捜査している気分で、少しずつ犯人にたどりついていくドキドキを最後まで楽しめました。

登場する人物のキャラ立てがそれぞれにしっかり出来ていているのも良かったです。

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空飛ぶタイヤ

空飛ぶタイヤ 空飛ぶタイヤ

著者:池井戸 潤
販売元:実業之日本社
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初めて読む作家さんです。なかなかどうして面白かったです。
フィクションですが、妙にリアリティがあって、ついのめりこんでしまいました。

この本は、純粋な企業小説です。
ほぼ500Pにわたる大作ですが、この内容なら本当ならもっと分厚くなってもよさそうものです。

走行中のトレーラーからタイヤが外れ、飛んだタイヤは、母子を襲った。
その責任は、運送会社の整備不良とされたが、
不審を抱く運送会社社長赤松は、大手財閥系企業のホープ自動車を相手に、
真実をあからさまにしようと戦う。

小さな町の運送会社が大企業を相手に戦うことは、
無謀に等しく泥沼のように果てしないように思われたが、
大切なものを守るため、真実を明らかにするため、
その思いは、くじけなかった。
そして、その熱意と努力が少しずつ少しずつ伝わってゆく。

どんな企業にも、様々な人がおり、
目先の欲望に負けたり、組織に飲み込まれてしまう人もいる。
でも、腐った企業の中にあっても、正しい目をもった人も必ずいるもので、
その人たちがちょっとずつ重なって奇跡の糸を紡んでくれる。
だから、正しいものが証明されるのだ。

フィクションだけど、主人公と一緒になって、一消費者となって戦う気持ちになって、
熱くなってしまった。
リコール隠しが明らかになったときには、思わず涙してしまった。

また、それだけでなく、家族との関係、この問題に絡んでPTAでの問題もおこり、
そのあたりもうまく絡めてあったりして、
大切なものを守りぬく、真摯な態度が胸をあつくしました。

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神の守り人(帰還編)

神の守り人<帰還編> 神の守り人<帰還編>

著者:上橋 菜穂子
販売元:偕成社
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一見、素晴らしい王の治世によって、安泰に見えるロタ王国も、
長年にわたって少しずつ人々に不満の種が芽生えはじめており、
いまや平和の土台はひび割れ寸前の状態であった。

そんな時ロタ王国の治世をゆるがす存在、恐ろしき神タルハマヤの復活が、ささやかれる。

それを利用してロタ王国の改革を策謀する野望に溢れた才気あるシハナ。
カシャルの仲間、タルの民、幼いアスラまでも巧みに誘導し、
自分の思い通りに動かす駒として、掌握してゆく。
父親までも裏切り、冷徹なまでに計画を進めるこの女性は恐ろしかった。

南北の民、タルの民、カシャル(猟犬)たち、王弟、それぞれの思惑がからみあい、
大きな流れとなってぶつかり合う運命の時がやってきます。
「神と一つになりし者」という運命を背負わされてしまった幼いアスラが、
どうなってしまうのか、バルサはアスラを救うことができるのか?

ドキドキしながらのクライマックス。

上下二冊ありますが、危機迫る展開にどんどん引っ張られていき、一気に読めます。

そして、サユラのあわい紅の花がゆれる春の野に、アスラを抱いたバルサと兄がいる最終章の光景が、おだやかにあたたかい余韻を残してくれます。

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四度目の氷河期

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459ページ、読み応えがありました。でも、その重量感があったからこそ良かったです。

簡単に言ってしまえば、ハーフの子の苦悩(?)なんですけど、
いやいやなんの、設定とか展開がおもしろいです。
17年と11ヶ月かかって、心の穴を埋めたワタルの回顧録です。

他人と違うこと、自分が特別だと感じること、
いやみんなそれぞれが特別だということ、みんな祖先を辿れば同じということ、
みんな六十五億分の一の存在で言えば、同じということ。
・・・矛盾する思いの中、小学生の幼い心が中学、高校と進む間に成長していきます。
心の変化、体の変化、多感な頃だから変化がいっぱいです。

自分の父親は「クロマニヨン人」。(最初、ちょっと笑ってしまったけど)
そう決めてからのワタルの生き方は、自分のルーツにこだわり、父を夢想し、
孤独な戦いのようなもの。
でも、いつか前を見て、大切なことやものを知ることで、心の穴を埋めることができた。

なかなかの長大作です。
私は最後の場面の展開がこの作品にふさわしく、とても良いと思いました。

また相棒の様にずっと傍にいるサチとの関係も大変好ましいです。
読後は幸せ気分をいただけます。

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神の守り人(来訪編)

神の守り人<来訪編> 神の守り人<来訪編>

著者:上橋 菜穂子
販売元:偕成社
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「守り人シリーズ」の1冊です。
どこから読むんでも話は大抵分かるそうですが、一応、出版順に読むのがいいらしいです。
私は分からず、途中の作品から選んでしまったのですが。
『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』に続く作品で、
その後にも『天と地の守り人』というのがあるそうです。
守り人シリーズと同じように「旅人シリーズ」というのもあります。

『神の守り人』は来訪編、帰還編の2分冊になっています。
初めて読む守り人シリーズですが、すぐに世界に引き込まれました。
架空の世界ですが、きちんと設定付けられており、それらが壮大に広がっていています。

短槍使いのバルサ、女用心棒でとってもかっこいいです。
タンダは、バルサの幼馴染で、薬草師であり、呪術師見習い。
今回のお話は、恐ろしき神タルハマヤが、幼子アスラの体を借りて蘇るのか?
アスラとその兄チキサの運命は・・・。
アスラを狙う者カシャル達からバルサは幼き兄妹を守り通せるのか。

いろんな因縁が絡み合って、お話はおもしろく展開していきます。
ドキドキ感や、神秘感、ファンタジックな設定、そして運命のむごさ、
様々なものが相まって、とてもおもしろいです。

児童書ですが、大人も十分楽しめると思います。
これから<帰還編>を読みますが、とても楽しみです。

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えりなの青い空

えりなの青い空 えりなの青い空

著者:こみね ゆら,あさの あつこ
販売元:毎日新聞社
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小学5年生のえりなは、学校の中庭に寝転んで、
空を見上げるのが大好きなのんびりやの女の子。

少女のモデルは、あさのさんのお嬢さんでもあり、またあさのさん自身だそうです。

そういえば大人になってからは、寝転んで空を見上げて、
空の圧倒的な広さを体で感じることなんて、無いものな~。
そんな風にしたら、きっと自分の体に入っていた力もすーっと抜けていきそう。

新聞紙をしいて寝転がっていると、風がふいて耳元で新聞紙がカサコソ音をたてる。
まるで新聞紙がしゃべってるみたい。
そんな感覚がかわいくて素敵だなって思う。

えりなののんびりは、自然をいっぱい吸収しているからなんだろうな。
お母さんは「はやくしなさい」と怒るけど、
こういう資質ってこのまま伸ばしていってほしい。
人を優しく包む力もあるのだから。

でも、担任の先生のとんちんかんな発言。
大人ってきっと自分の尺度でしか見れないから、
子供のことなんて全然分かってないんだろうなって。
子供はもっと自然なのにね。

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