見張り塔からずっと

見張り塔からずっと (新潮文庫) 見張り塔からずっと (新潮文庫)

著者:重松 清
販売元:新潮社
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「カラス」「扉を開けて」「陽だまりの猫」の3編が入っています。

どれも夫婦の関係がテーマ。

「カラス」は昼間団地内で繰り広げられる、大人のイジメ。
それをはじめはいさめながら、だんだん恍惚とし、
最後は知らぬ顔をする夫。

「扉を開けて」は、子供を失い、心の均衡を保てなく妻を支えながら、
やがて、自分もバランスを崩し始める夫。

「陽だまりの猫」は、自分と結婚したことで、
相手や、相手の親の人生を狂わせてしまったことに、
気兼ねして、遠慮して生きる女性。
現状が辛いために、軽い二重人格となって、現実をやり過ごしている。

どれも、辛く胸の痛くなりお話ばかりでした。
それぞれの夫婦の関係は今後どうなってゆくのか。
そのまま目をつぶるのか、終焉を迎えるのか・・・。

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熱球

熱球 (徳間文庫) 熱球 (徳間文庫)

著者:重松 清
販売元:徳間書店
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重松さんと野球・・・はじめはあまり結びつかなかったけれど、
そこは読んでみて、納得。
重松さんらしいテーマ、「家族」が盛り込まれていました。

かつて、高校球児だった青年が、39歳になって故郷に戻ってきて、
今まで逃げてきたものと対峙し、新たな一歩を踏み出すというもの。

最後まで全然かっこよくなくて、逃げて負けっぱなしで、優柔不断な人間だけど、
でも、それが妙にリアルで、現実味がある。
本当にキツくてやばい時は、逃げても構わない。
逃げてもいいから、いつか、ちゃんと向き合うこと、それが大事なんだって気がする。
そうしたら、ケリがつくし、次の一歩が踏み出せるから。

最初はツライ話だなって思ったけど、それだけじゃなかった。
それを乗り越えたときのすがすがしさが最後にやってきて、読後感は良かったです。

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くちぶえ番長

くちぶえ番長 (新潮文庫 し 43-10) くちぶえ番長 (新潮文庫 し 43-10)

著者:重松 清
販売元:新潮社
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児童書?になるのかな。正統派ヒーロー物語。
強気をくじき弱気を助ける、それを地でいくちょんまげ頭の女の子、マコト。
泣きたくなったら口笛、野球帽のつばをぐっとさげてこらえるマコトがいじらしい。

大人になった自分にも弱いところやずるいところがあり、
そんなところをマコトには見透かされそうだし、
物語の中でも、チクっと心を刺されたりする。

でも、弱気になったときは、こういうマコトみたいな子に会いたいなって思う。

転校生でやってきて、またどこかへ転校していって、それっきり。
疾風のように現れて、疾風のように去っていく~。
永遠のヒーローは、心の中にずっといて、
ツヨシが大人になって、マコトに会いたい気持ち、分かるなぁ。
今のマコトでなく、小学校四年生のままのちょんまげ頭のマコトに。

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カシオペアの丘で(上・下)

カシオペアの丘で(上) カシオペアの丘で(上)

著者:重松 清
販売元:講談社
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カシオペアの丘で(下) カシオペアの丘で(下)

著者:重松 清
販売元:講談社
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タイトルからはどんな内容かあまり想像できずに読み始めました。
小学校四年生の時に、幼なじみ四人で見つめた満天の星空・・・、
彼らは、その場所をカシオペアの丘と名づけた。
北海道の小さな炭鉱町だった北都、そこは大きな観音様に見守られる町だった。

時は過ぎそれぞれが40歳を迎える年、ある事件から再会を果たすことになるが、
それを機に、それぞれが背負ってきた人生とどう向き合うか、どう決着をつけるのか。

重松さんらしい、しっかりした内容のお話でした。
生と死を見つめ、愛する人を残して逝く人、また残される人の思い、
許してもらいたと願いながら生きていく人、
許したいと思いながら許せずに生きている人の痛み、
それらが物語の中で、錯綜していきます。

現実は、奇跡など起こらず厳しいままですが、現実をしっかり捉え、
前を向いて生きていこうとする人々の力強さに光と安らぎを感じました。
苦しみの末の長い物語ですが、それでも最後はどこかほっとする思いでした。

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アサッテの人

アサッテの人 アサッテの人

著者:諏訪 哲史
販売元:講談社
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第137回 芥川賞、第50回群像新人文学賞、ダブル受賞作品ということで読んでみました。
一風変わった作品です。

「凡庸から身をかわして、どこかまったく別の無重力の場所に憩うこと」
つまり本中の言葉でいうところの、「アサッテ」的感覚を持つの叔父の紹介が、この小説の内容だ。

叔父の日記を引用しながら、様々なエピソードをもって、
叔父の人となりを披露していくのだが、
これがまた突飛というか、それでいて、その言動の意味が分からなくもないという・・・。

そんな叔父が見つけた、自分以外の「アサッテ」男、
このエレベーター内のエピソードが面白かったです。
人知れず行われる「アサッテ」的行動。

でも、そんな感覚をもつ、まだ見ぬ「アサッテ」の人が、
この世には沢山いるような気がします。

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停電の夜に

停電の夜に (新潮文庫) 停電の夜に (新潮文庫)

著者:ジュンパ ラヒリ
販売元:新潮社
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インド系文学というらしいです。
あまり馴染みのない分類の本なので、民族性についての部分は、
リアルに想像しにくいところもありましたが、
テーマは、夫婦の関係についてなので、その点では思いをめぐらせることができました。

何らかの意味で、アメリカとインドの狭間に身を置いた人々の、
悲劇や喜劇を描いた短編集ですが、
視点も様々だし、アメリカにもインドにも偏っていなくて、
自由自在に物語が作られていています。

やはり、一番面白かったのは、表題作の「停電の夜に」です。
最後のオチが、えぐい。

後、コメディーのようなものから、切ないのや、ちょっといい話まで、
種々取り揃っています。

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小学五年生

小学五年生 小学五年生

著者:重松 清
販売元:文藝春秋
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小学五年生の少年を主人公にした、17の短編集。
短いお話の中に、成長期の少年の心の機微がぎゅっと詰まっています。

四年生までには無かった心の動きにとまどいながら、
少年はどきどきしたり、もやもやしたり・・・
誰しも少しずつそうやって大人になっていったんだなって、思いました。
ただ無邪気なだけの純真な子供から、少しずついろんな感情を持っていく。

少し大人の事情や会話が分かるようになったり、
女の子を意識したり、人間関係がちょっとずつ複雑になっていったり。

うるっとくる話から、微笑ましくって笑える話まで、
少年のいろいろが楽しめます。

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なぎさの媚薬2

なぎさの媚薬〈2〉哲也の青春・圭の青春 なぎさの媚薬〈2〉哲也の青春・圭の青春

著者:重松 清
販売元:小学館
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シリーズ2。今回もなぎさの媚薬によって、一度だけ過去に戻って、
やり直したいあの時をもう一度、やり直せる。
誰にでも、大人になってから「やり直したい」と思う苦い青春の思い出があるのではないだろうか。
かつて愛したその人が、不幸な人生を辿っていると知ったときには。
あの時自分が救ってあげられていたなら・・・

そんな願いが叶えられる一夜。なぎさに選ばれた、孤独な男達。
自分のそれまでの人生は変わらなくても、不幸な運命から愛する人を救えたのなら、
また、その愛と勇気で、自分のこれからの人生も変わってゆける。

この話は基本的にハッピーエンドなので、読後感が良い。
シリーズの1作目に比べて、性的描写もあまり気にならなく読めた。
そして、やっぱり泣けてしまうのが重松作品。
「哲也の青春」、切なくて辛くて悲しいけど、でも、愛があって良かったです。

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愛妻日記

愛妻日記 愛妻日記

著者:重松 清
販売元:講談社
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かわいいタイトルに惹かれて手にとってみたけれど、中身はなんとR-18指定の作品。
「奥様には隠れて読んでほしいのです」なんて意味深な言葉が興味をそそりました。

この本は、夫のゆがんだ情欲を描いた本です。
今まで知らない間に抑圧されていた性から、ちょっとしたきっかけで解き放たれていく、
そんな夫婦の話6話です。

いろんな夫婦の形があるとは言え、心のたかがはずれたように、一気に性へと目覚め、
開花していく様は、反動が強すぎて少し異常で怖い気がしました。

特に表題の「愛妻日記」はどんどんエスカレートしていって怖かったです。

妻を愛するが故に、真面目に強く愛する気持ちがあるからこその表れだけれど・・・
やっぱり、ちょっとゆがんでいるかな・・・・

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なぎさの媚薬

なぎさの媚薬―敦夫の青春|研介の青春 なぎさの媚薬―敦夫の青春|研介の青春

著者:重松 清
販売元:小学館
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これはシリーズになっているみたいで、最近このシリーズの4作目が出たので、
1から読んでみることにした。

何も知らずに読み始めてびっくり。重松さんがこういう作品を書いていらっしゃるとは!

のっけから、性描写。こればっかりだと辛いなぁ~って思っていたら、
ほぼ90%がそれに尽きる。朝のラッシュ時に読むにはちょっとドキドキものだった。

とは言え、きっちり泣かされるのだから、さすが重松さんだなと、
これまた電車で読むにはハラハラものだ。

なぎさという娼婦が、孤独な男たちを媚薬とともに、青春時代に連れ戻してくれる。
もしもあの時をやりなおせるなら、愛する人を救えるだろうか・・・・?

この本には、「敦夫の青春」と「研介の青春」と二話入っているが、
私は「敦夫の青春」の話の方が愛があふれてて好きだった。
「研介の青春」にも愛はあったけど、歪んでてちょっと分かりにくかったかな。

でも、男も女も切なくて、悲しくて、寂しくて・・・、
だからこそ、救ってほしかったし、救われて欲しかった。

読後は思いのほか悪くないです。

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サマータイム

サマータイム サマータイム

著者:佐藤 多佳子,毬月 絵美
販売元:偕成社
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「サマータイム」というのは、ジャズのかなり有名な曲らしい。
実を言うと知らないので、メロディーを想像して読めないのが残念!

このタイトルのサマーと、物語のひと夏の思い出がオーバーラップして、
眩しくて鮮烈なイメージを残します。

小学校五年生のぼくと、二つ年上の広一くん、
それから感受性の強い一つ年上の姉佳奈の夏休みの話だ。

この本には、「サマータイム」以外に「五月の道しるべ」というのが入っていて、
こちらは、ぼくと姉のつつじにまつわるエピソードだ。
大人には、分からない子供の世界にふれることができます。

広一くんには左腕が無い。
だからというわけではないけれど、広一くんはどこか大人っぽい子供で、
母親の友子さんと二人で暮らし。そして友子さんはプロのジャズピアニスト。

自分達とは違う世界観を持っていそうな広一くんに、
ぼくも佳奈も、それぞれが広一くんに強く惹かれていく・・・
そんな淡くて、でも特別な夏休み・・・。

もっと読みたいと思ったら、四季のピアニストたち〔下〕で、
佳奈と広一くんの物語があるそうな?これは是非読まねば。

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卒業

卒業 卒業

著者:重松 清
販売元:新潮社
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誰かの「死」とか「老い」によって、区切りをつけられることもある。
区切りイコール、タイトルどおりの「卒業」をテーマにしています。

全部で四つ、少し長めの短編集です。
卒業というのは、リスタートでもあり、希望があります。
だから、今回の作品には、救いがあり、読後感も良かったです。

長年の親子の関係やら、わだかまりが、年月をかけてやっと氷解していく。
そんな物語です。

主人公は、人生の折り返し地点を過ぎるようとする40歳の男性たち。
ちょうど著者の等身大とも言えるし、40歳ならではの惑いもリアルです。

私が特に印象に残ったのは「追伸」というお話で、
父の再婚相手を「お母ちゃん」と呼べる日までの話ですが、
やっぱり、泣かされてしまいました。
重松作品では、泣くつもりなくても泣かされてしまいます。

重松さんらしい(?)作品で、全体的に安心して読めました。

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佐賀のがばいばあちゃん

佐賀のがばいばあちゃん Book 佐賀のがばいばあちゃん

著者:島田 洋七
販売元:徳間書店
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以前テレビ放送されたものを見ていたが、全く本の通りだった。
いや、本よりもプラスアルファのエピソードだったかも。

本は活字も大きく、あっという間に読めてしまった。
内容を知っていたので、新鮮さには欠けたけど、
それでもやっぱり、おばあちゃんの名語録がいっぱいあって、

「時計が左に回ったら、壊れたと思って捨てられる。
人間も昔を振り返らず、前へ前へと進め!」
という例え話なんか、なるほどうまいこと言うなぁと印象に残った。

豪放磊落なおばあちゃんの、最後の「行くなーーーー」という本音の叫びには、
やっぱりジンとくるものがあったなぁ。

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一瞬の風になれ3-ドン-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン- 一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

著者:佐藤 多佳子
販売元:講談社
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続けて第3巻、一気に読みました。
ほんと、青春小説ど真ん中でした。
青春時代から遠く離れてしまってても、その瞬間瞬間に連れていってくれるような、
一緒に緊張したり、一緒に喜んだり、
陸上のことが全く分からなくても、走ることの楽しさとか、気持ちよさは、
誰にでも分かるから、陸上をやってなくても同じように感動できます。

何といっても、4継(100mずつを4人で繋いでいくリレー)が熱かったです。

陸上って孤独な個人競技だけど、
本当はそうじゃなくって、すごくチームワークのいるスポーツで、
目標に向かって思いを一つにして、みんなで各々のレースに臨むんですね。
いい部じゃなければ、選手も成長しないし、成果もでないんです。

新二が部長になって作り上げていく陸上部がすごくいいんです。
もちろん、顧問の「みっちゃん」の存在も欠かせませんが。
新二って自分が思うより、うんといいところがいっぱいあるのに、
そういうのにあまり気づいていないのも若さ故の良さだなーって思います。

兄の建ちゃんと、親友の連に挟まれながら、コンプレックスを抱えていた新二だけど、
歪むことなく、うまい具合に吸収して、「自分」のあり方を見つけられた。

新二が見た「光る走路」は、本当にただただ真っすぐに伸びて、まぶしく、
美しく光っていたんだろうな。

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一瞬の風になれ2-ヨウイ-

一瞬の風になれ 第二部 一瞬の風になれ 第二部

著者:佐藤 多佳子
販売元:講談社
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待ちに待った第2巻。
新二は高校2年生となり、陸上選手として経験を少しずつ積んでゆく。
自分の兄の健ちゃんと、親友の連という二人の天才に挟まれて、
常にコンプレックスを感じてるけど、
新二には、二人には無い、ハードで地味な練習に耐えられる強い心身がある。

のめりこむほど、自分の「可能性」に手ごたえを感じて、すごいノッてるとき。
どんどん早くなって、個人種目で走る爽快感だけじゃなくって、
4継っていうリレー種目で、皆で走る喜びとか勝ち進む喜びも知っていく。
おもいっきり青春だなぁ~って。

よくこんな青春小説をありありと書けるもんだな~と感心してしまいます。
ところどころに、キュって苦しくなるほろ苦さがあって、青春時代の感動もあって・・・。

第3巻は、新二が高校3年生になってからのお話になる訳だけど、
新二と連が、春野台の陸上部がどうなってゆくのか・・・
きっと感動なんだろうなぁ~。

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あなたが世界を変える日

あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ

著者:セヴァン カリス=スズキ
販売元:学陽書房
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サブタイトルは、「12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ」です。
そのタイトル通り、1992年ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた国連の地球環境サミットで
カナダ人の12歳の少女が語った6分間のスピーチが紹介されています。
また、この少女が何故、スピーチするに至ったか、その後どのような活躍をしているのか、
といったことが書かれています。

地球環境サミットとは、各国の有力な政治化や首脳が集まる世界規模の会議。
そんなところでたった12歳の少女が大人たちへ向けて、忠告と警鐘を鳴らしたのです。
すごいことです。
それから15年経った今、そのスピーチが私のところへも届きました。
彼女の自然を愛する小さな気持ちから、
それらは世界の多くの人へと今も大きく広がっています。
大人も子供も彼女のウラオモテのない、純粋な気持ちに、自分達の行動を考えさせられると思います。
そして、エコを意識するきっかけになるのではないでしょうか。

訳者のあとがきにあった、「モモ」の物語やハチドリのお話も、とても興味深かったです。

セヴァンは言います。自然から学びましょうと。
そうすれば、自分達がが自然によって生かされているのが分かるからです。
そうすれば、自然を大切に思う気持ちも自然と出てくるはずだからです。

私がこの本を紹介してもらった様に、
誰かもまた興味を持ってセヴァンの言葉を聞いてもらいたいです。

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ぼくらのサイテーの夏

ぼくらのサイテーの夏 ぼくらのサイテーの夏

著者:笹生 陽子
販売元:講談社
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小学校上級からを対象にした児童書です。
前からタイトルだけ気になっていたのですが、ようやく読めました。

男の子ってこんな風に一足飛びで大人になるのかな~って思いました。
大人の自分の目から見ると、「微笑ましい」友情物語です。
また、いくら不在でも、今はのんだくれで、どうしようもなくても、
芯のところで父親を尊敬しているのも、いいな。
父親の教えが心に根付いてるところも。

でも、サラリーマンの息子も、自営業の息子も、金持ちの息子も、
何なり家の事情ってのがあって、小学生でも心を痛めてるものなのだなぁ。
ノー天気に遊んでいるだけの様に思っていたけど、そんなことないんだね。
「それにしたって、どこをさぐってもモンダイのない家なんて、この世のなかに、
そんなにたくさんあるんだろうか、ほんとうに?」ってつぶやき。
いや、やっぱりそんな家ってきっと少ない・・・と思う。

小学生も高学年になれば、微妙な雰囲気を察知したりして、
ちょっとずつ、家の中での役割も変わっていって、
そして、徐々に親に頼られることもあって、成長していくんだろうね。

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黄色い目の魚

黄色い目の魚 黄色い目の魚

著者:佐藤 多佳子
販売元:新潮社
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青春小説です(最後はちょっと純粋に恋愛小説になってます。)
現役高校生にお薦め。というか、自分がその頃に読みたかったなーという感じ。

マジになるのが怖い少年、似顔絵ばかり落書きしてて、
何故かそれはシュールになっちまう・・・木島悟。
絵を書いてるのを見るのが好きで、ちょっととんがってて、
世の中には嫌いなものがいっぱいの女の子、村田みのり。

そんな二人が出会って、絵を通じて惹かれあっていく。

エピローグは小学生から始まり、中学生、そしてメインの高校生へと進んでいく。
それぞれが一人称の形でエピソードを語る形式になっている。

きっと、とてもおもしろい作品なのであろうけれど(だって、どこでもかなり好評だから)、
あまり入り込めませんでした。
たぶん、途中からみのりの叔父に対する想いについていけなくなったからかも。
そして、終盤の毒気の抜けたような、キャラの変わり様にも少し違和感を感じてしまった。

最後のエピソードは、悟とみのりの恋愛の行方にスポットがあたっているものなのですけれど、
私はそれよりも、父親のトラウマや、妹玲美のこと、叔父の通ちゃんのこと、
似鳥ちゃんのこと、それら脇の話がどうなったのか気になり、
終わった気がしませんでした。
木島悟にしても、村田みのりにしても、何かその後がまだ気になる感じ。

それぞれのエピソードが独立しているので、
何か総まとめみたいなのが欲しいような・・・・
最後のあとがきを読んで、漠然と感じるバラバラ感というか、
寄せ集めた感じがする理由は分かったのですが、
だからこそ、何かもっと一つ一つを完結させた続編が読みたい気がしました。

余談ですが、高校生なのにお酒飲んでる描写って、いいのかな・・・?なんて。

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