戦場のニーナ
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戦場のニーナ 著者:なかにし 礼 |
ロシアで見つかった日本人残留孤児のニーナ。
戦場でたった一人生き残り、敵国の兵士に助けられ、その後中国人として育てられる。
自分のルーツを知らず、魂を彷徨わせながら生きるニーナが、
愛を知り、自分の肉体と存在に意味を見出すが、
恋人に裏切られ、二度の命の危機に陥る。
その間もずっと、肉親以上の情をそそぎ、支え続けてくれた里親の深い愛に気づきく。
命を救われてから60年、ようやく自分のルーツを知る機会が訪れ、
魂の救済までの、長く苦しい物語です。
フィクションではあるけれど、モデルとなった人が居る様で、あとがきの参考文献からも、
かなり、リアルに作りこまれていることが分かります。
当たり前の様に、親が居て、自分がどこからきたのか分かっている状況にある自分に、
ニーナの境遇をあてはめて考えると、どんなにか孤独で不安で、
地に足のつかない思いで人生を生きただろうかと、胸が痛くなりました。
そんな中で、ニーナの保護者役として、
彼女を守り続けたムラビヨフと、ソーニャの愛には感動しました。
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