『るり姉』
| るり姉 販売元:セブンアンドワイ セブンアンドワイで詳細を確認する |
るり姉の奇跡の物語。それは、みんなの想いがおこしたものだった・・・。
るり姉をとりまく人達がそれぞれの視点で、別々の時点でのストーリーを綴っていくという展開。
るり姉という感受性豊かで、自由で、元気な愛されキャラの女性は、
やっぱりこうでなくっちゃね、というラストでした。
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るり姉の奇跡の物語。それは、みんなの想いがおこしたものだった・・・。
るり姉をとりまく人達がそれぞれの視点で、別々の時点でのストーリーを綴っていくという展開。
るり姉という感受性豊かで、自由で、元気な愛されキャラの女性は、
やっぱりこうでなくっちゃね、というラストでした。
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体育座りで、空を見上げて 著者:椰月 美智子 |
思春期真っ只中。いわゆる反抗期の中学生活3年間が描かれています。
親にむかついたり、友達にイラついて意地悪な気持ちになったり、
自分の気持ちをコントロールできずにもてあましたり、
1年2年3年とそれぞれ違う。
去年とは確かに違う自分がいて、この頃の3年間はあっという間だったろうなーと思う。
そして高校の3年間も。濃密な時間だなぁ。
自分の中学の頃と、時代背景が同じなのは、きっとこの作者さんが同い年で、
そして、きっとご自身の思春期の気持ちを少なからず反映した作品だからだろうなーと思いました。
思い当たること一杯ありました。
もやもやとした気持ちをいっぱい抱えて、自分もこんな時期を過ごしてきたんだなーって思います。
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しずかな日々 著者:椰月 美智子 |
装丁から言い、とても児童書とは思えない雰囲気で、
内容も、大人になった自分が、人生のターニングポイントとなった
「あの頃」を思い出しながら語っている感じです。
人生は静かな日々の繰り返しで、その中で、様々な選択をしていく。
そのいくつもの選択は偶然の様でありながら、実は偶然ではなく必然であり、
それがその人その人の運命である。
この作者の方は、どこかにそういった考えをお持ちの様です。
別の作品の中にもこの様な内容が出てきました。
自分にとってのターニングポイントってどこだったかなーと、
読後ふと自分の人生を振り返ってしまう作品でした。
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十二歳 著者:椰月 美智子 |
第42回 講談社 児童文学新人賞受賞作品。
初めて読む作家さんで、どんな感じかなぁ?と楽しみに読みました。
これがいわゆるデビュー作品で、正直あまり期待していなかった分、
想像以上に新鮮、鮮烈で、お気に入りの作家さんになりそうです。
かつて十二歳だった大人の女性が読むと、
絶対分かる分かるって、理解できるエピソードばかりで、
自分ではその時は自覚していなかった成長の過程も、
今だから、“そうだったよな~”って思える。
大人になる前の子供。小学生も高学年になると、いろんなことが変わってくる。
自分も周りも、心も体も。1年でうんと違う。
大人になってからの1年とは全然違うスピードで変化していくこの年頃の、
揺れ動く気持ちが、ほんとに新鮮でした。
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| 雨あがる /山本周五郎/著 [本] 販売元:セブンアンドワイ ヤフー店 セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する |
10の短編小説です。
どれも短いお話なのですが、その短い中に必ずぐっと胸にくるものがあるのです。
私が人情物が好きだからかもしれませんが、
よくこの短い中で感動させるものが書けるものだなーと、
感心してしまいます。読むお話ごとに、ついつい涙してしまいました。
人情物のほかに、「もののけ」というちょっと異色なホラーものもありましたし、
本のタイトルにもなっている「おごそかな渇き」などは宗教色の濃い作品でした。
現代小説もいいけれど、たまにこういう時代小説で古風な人情にふれるのもいいですね。
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うたかた/サンクチュアリ (新潮文庫) 著者:吉本 ばなな |
ありそうで、なさそうな、設定の恋愛物語。
でも、絶対無いよな・・・って思うからか、あまり感情移入できなかった。
読みやすいので、さらさら読めるけど、内容は結構ヘビー。
結構ヘビーな割に、読後1週間したら、どんな話だったっけ?って忘れてしまってる。
唯一思い出すのは、思いっきり泣くことへの憧れ・・・かな。
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陰陽師生成り姫 (文春文庫) 著者:夢枕 獏 |
嫉妬に狂った女が鬼に変じたのが般若。
生成りというのは、女が般若になりきる手前の状態にある存在を指す言葉だそうだ。
誰しも鬼になりたくてなるのではなくて、
そうしか仕様がなくてなってしまうもので、
しかも誰にでも鬼になってしまう可能性はある。
あの純粋で、清らかな博雅でさえ、そうなのだと清明は言う。
今回は長編で、前回読んだ「陰陽師(鳳凰の巻)」とはまた違った趣向で、
長編の分、思い入れてしまい、博雅の純愛に思わず、涙してしまいました。
まさか、陰陽師シリーズで、泣けるとは意外でしたが。
今回は、陰陽師とは、安倍清明また源博雅とはどういう人物であったかという、
原点から、古い書物の中に残るエピソードなどを紹介しながらでしたので、
特に源博雅の、魅力が新たに感じられました。
天才、安倍清明、というイメージでしたが、
何の、親友の博雅も、類まれな逸材であったのですね。
そんな二人だからこそ、心を通わせ、親交を深めていたのでしょう。
陰陽師シリーズを読むうえで、必須アイテムだったかもしれません。
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陰陽師 鳳凰ノ巻 (文春文庫) 著者:夢枕 獏 |
陰陽師シリーズは、原作よりも映画を先に見てしまったので、
安倍清明イメージがのすっかり野村萬斎さんになっていたのですけど、
でも、原作通りで違和感なく読めました。
短編で読みやすく、そして内容も面白く、楽しめる本だと思います。
摩訶不思議な出来事を、悠々と片付けていく清明は格好良く、
読み手はスッキリした気分になります。
陰陽師という存在も謎めいて、興味があるのですが、
神も妖物も、全ては人の心が作り出したものだということが、
一層物語を興味深くさせました。
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カツラ美容室別室 著者:山崎 ナオコーラ |
全体的に淡い感じがしました。
サラサラ読めるのですが、スルスル抜けていってしまうような。
カツラをかぶった美容師、桂さんが経営する、
「桂美容院別室」を舞台に・・・
何か面白そうな設定なんですけど、
想像に反して、とても淡々としていました。
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親指さがし 著者:山田 悠介 |
ホラー小説です。「親指さがし」というタイトルに惹かれて読んでみました。
2時間ドラマにしたら良さそうな感じ。(だと思っていたら映画化されていたんですね。)
小学生の時に遊び半分でやった「親指さがし」。
実際にあったバラバラ殺人事件をもとに作られた都市伝説のようなもので、
被害者の、見つからなかった親指を代わりに探しに行くというもの。
自分達の時代でも、コックリさんなどが流行ったので、少し懐かしい。
ところが、親指さがしの最中に、一人が行方不明になる。
その後7年の月日を経て、主人公達が二十歳になる年、
被害者の怨念が再び蘇る。
「親指さがし」っていうとっかかりはおもしろかったけど、
物語の展開や特に最後のオチは、どこかで聞いたようなものだったので、
残念ながら、サプライズはありませんでした。
ホラー小説ですが、怖いというよりも、切ない感じです。
さほど怖くないので、ホラーが苦手の人にいいかもしれません。
さらりと読めます。
また、私が読んだのは、幻冬舎の物ですが、
親指探しをしている子供たちの一人が禁断の後ろを振返っている装丁は、
なかなか雰囲気が出ていて良かったと思います。
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紗央里ちゃんの家 著者:矢部 嵩 |
読み始めてすぐ気持ち悪くて、「うえっ」となり、
最後は、「ひょぇ~」と怖くなり、後味は悪さはしばらく残ります。
純然たるホラー小説なのではないでしょうか。
表紙は、ホラー小説とは思えない、かわいらしいものです。(ただしよく見ると奇妙)
中身も小学5年生の主人公の視点で書かれているので、
児童書っぽいです。(内容は決して子供には読ませられませんが・・・)
この作品は2006年のホラー小説の長編賞を受賞した作品なのですが、
この回に大賞の受賞作はありませんでした。
あとがきに書かれていましたが、大賞と部門賞にはやはり差が大きいものだそうで、
高いハードルを越えて、傑出した作品でなければならないそうです。
そう思うと、この作品は、少し物足りない気がしました。
とはいえ、異常な世界が、淡々と展開されてゆくこの作品には、空恐ろしいものがあります。
ラストの展開も見事にぞぞーっと恐怖が襲ってくるし、
「そうだったのか!」という意外さもありました。
「そっちがわ」と「こっちがわ」、誰がどっちがわ?
近しい、親しいと思っていた人々の本性があるとき、ハッキリ見えだした・・・。
全てがキレイに解決するわけじゃないし、それからどうなるのかも気になるけど、
そういうのをわざと曖昧にしてるのも、恐怖を煽ります。
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